lucolt.com SARTORIA LUCOLTのウェブサイトを制作!
2024.03.21
lucolt.comでSartoria Lucoltのオススメ生地をチェック!
いま最注目のビスポークテーラーのひとり、小澁修一郎さんが手がける岡山のSartoria Lucolt(サルトリア ルコルト)の公式ウェブサイトを弊社アフターアワーズで制作しました。
文/藤田雄宏 写真/若林武志
小澁さんが仕立てる服に対して、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか?
どういったサイズ感・バランスがその人にとって最適なのか、今という時代の中でどう見せるとカッコいいのか、小澁さんはそのあたりの感覚をとてもよくわかってらっしゃるんですよね。「シンプルで美しい、洗練されたクラシック」を愛し、自分の美意識を服の隅々にまで行き渡らせているからこそ、クラシックな彼の服はモダンに映るんだと思います。
そんな彼の1ファンとして、サルトリア ルコルトのイメージに近づけて、できる限りシンプルでクリーンなウェブサイトの制作を心がけました。
小澁さんのサルトリアは岡山にあるので、多くの方は東京と大阪で年2~3回開催されるトランクショーで注文されると思うのですが、トランクショーでの注文は割り当てられた時間の枠内で採寸して生地まで決めなければならないので、じっくり悩めるほどの時間がないんですよね。特に小澁さんの場合、手持ちで素晴らしい生地をたくさんお持ちなので、初めてそれを見せられると舞い上がってしまい、なかなか決められなくなってしまうという(笑)。
なので、小澁さんのオススメ生地をまずは25点、ウェブサイト上で紹介しています。事前に欲しい生地の目星をつけられるので、トランクショーでゼロの状態から生地を決めるよりも、だいぶ心に余裕ができるのではないでしょうか。実際は、これ以外にもたくさんの素晴らしい生地があるので迷いはするのですが(笑)。
どの生地で仕立てようかあれこれ悩むのはビスポークの楽しみのひとつなので、これからサルトリア ルコルトでのビスポークを検討されている方は、生地選びの時間もたっぷりと楽しんでください。
ちなみに僕が気になっている生地はこちらです。
Sartoria Lucoltで個人的に仕立ててみたい生地
ESCORIAL
Escorial 4 ply
Wool 100%
380g/m
エスコリアルウールはオーストラリア南部とニュージーランドの南島の牧草地にのみ放牧されているエスコリアル種の羊の毛で、13~15マイクロン(スーパー換算すると170’s~210’s)に相当する極細ウール。そのウールを贅沢に経糸・緯糸ともに4プライにした糸で織り上げられたのが、「エスコリアル 4プライ」です。柔らかく程よいコシがあり、フワッと襟がロールして立体感のある、とても柔らかな印象の服に仕立てあがる高級服地です。
H.LESSER & SONS
Lumb’s Golden Bale
Wool 100%
320g/m
現在はハリソンズグループが商標をもつ“ラムズゴールデンベイル”は、今日、同グループのH.レッサー&サンズがコレクションを展開しています。ゴールデンベイルのスーツ生地とは全く表情が変わり、休日にゆったりと包み込んでくれる肌触りで、優雅な時間を過ごすにはもってこいの生地です。柄の色合いもとても上品。実は私はこちらの生地でオーダーし、先日完成したところです。
DORMEUIL
15.7 4Ply
Wool 100%
320g/m
ニュージーランド産メリノ羊の厳選された15.7マイクロン(スーパー160’s相当)の原毛を用いていることから“15.7(フィフティーン・ポイント・セブン)”と名付けられた、今日のドーメルを代表するラグジュアリーファブリックです。極細の原毛を経糸・緯糸ともあえて4プライの太い糸にしてしっかり織り上げているため、光沢としっとりとした滑り感、極上のタッチの中に、ハリとコシ、抜群の耐久性を備えています。
JOHN COOPER
Dobcross
Super 140’s wool 98%,Cashmere1%,Mink1%
340g/m
1800年代後半から1960年代まで生産されていた“ドブクロス ルーム”というシャトル織機で織り上げられた英国ジョン・クーパーの「ドブクロス」です。世界に14台のみ現存している同シャトル織機にて、スーパー140’s & カシミア & シルバーミンクを経緯とも60番手双糸の太い糸にして織り上げています。上品な光沢を備え、上質な原毛が生み出す極上のヌメリ感、非常にしっとりとしたタッチを備え、最高の着心地を味わえます。私の1着目のサルトリア ルコルトは、同じ「ドブクロス」のペンシルストライプでオーダーしました。
ヴィンテージ生地も気になる!
今の時代に生きているのだから個人的には新しい生地を楽しみたいというのが最近の気分なのですが、小澁さんのヴィンテージのストック生地を見せてもらうと、あ、これすごくいいなって思える生地ばかりで、これまた欲しくなってしまうんですよね。
HOLLAND & SHERRY
60% Kid Mohair & Wool Cashmere Vicuna (Vintage)
パリッと硬くてザラッとした肌触りのイメージがあるモヘアですが、こちらの生地はとてもしなやかな風合いで、程よい伸縮性を備えます。モヘア特有のザラザラとした肌触りが気になる方でも、こちらはサラッとした優しいタッチですので、快適にご着用いただけると思います。薄いながらもしっかりハリとコシを備え、大変仕立て映えがする、最高に贅沢な夏物生地になります。
HOLLAND & SHERRY
Wool Cashmere Chinchilla (Vintage)
1980年代半ばから後半にかけて低速織機でゆっくり織り上げられたタスマニアンウール&カシミア&チンチラの貴重なヴィンテージ生地です。混率は不明ですが、かつて同じホーランド&シェリーにあった“ヴィクトリー”のように、カシミアとチンチラの混率は僅かであると思われます。H.レッサー&サンズのラムズゴールデンベイルに近いタッチで、ハリがあってシワになりにくく、サラッとした着心地の服に仕上がります。大変仕立て映えのする生地です。
といった感じで、ヴィンテージもいろいろ素晴らしい生地を揃えています。
さまざまな仕立てのスタイルも!
さて、肝心の仕立てのほうですが、小澁さんはさまざまなアプローチでテイストの異なる服を仕立ててくれるので、ウェブサイト上ではいくつかのサンプルを紹介しています。私は特に茶色のチェックのジャケットに惚れ惚れしてしまいました。
注文する際に好みの写真をもとにお話しいただければ、「こういう雰囲気の服がお好きでしたら、〇〇〇の生地で、〇〇〇な仕立てはいかがでしょう?」みたいな感じで、いろいろ提案してくれると思います。
ビスポークで長く付き合っていける職人さんって、服の仕立てだけでなく、職人さんの雰囲気やファッション、性格や人間性、お互いの波長が合っているかとか、オーダーするときの楽しさや満足度などなど、人それぞれ大切にしているポイントは違うんでしょうけど、いろいろとあると思うんですよね。もともとは小澁さんの服が素敵すぎて取材して知り合ったのですが、とても魅力的で感じのいい方だったので、自信をもってオススメしたい職人さんです。
私はサルトリア ルコルトの服を羽織るたびにハッピーな気分になれますし、その日1日とてもいい気分で過ごせますので、これからも長く付き合っていきたいなとおもっています。
ビスポークって作り手の顔が見えるものなので、いちばん大切なのってそこなんじゃないかな。
おいしいオマケ。岡山の昼は「だて」のカツ丼と志那そばを!
ゆっくり生地選びをしながら仕立てたいという方は、旅行ついでに岡山のサルトリアを訪ねてみるのもいいかも?
その際は、昼食は小澁さんオススメの「だて(だてそば)」にぜひ行ってみてください。
基本のメニューは志那そばとかつ丼のみ。で、食べたのはミニ志那そばとミニかつ丼の「半々定食」。おいしすぎて悶絶しました。
●「だてそば」 岡山市北区表町2-3-60 定休日 火曜・水曜
余談ですが、夜は敬愛する太田和彦さんの著書で知り、ずっと憧れていた「和食 小ぐり」でしっぽりいきました。
SARTORIA LUCOLT
岡山県岡山市北区東島田町1-9-1
TEL 086-201-2142 info@lucolt.com
営業時間 / 10:00~19:00(予約制) 定休日 / 日曜・祝日